不用品を回収して欲しいけど、どんな人が来るのか分からないし、怪しいと思われる方も多いと思います。
最近では、おじいさんが無料と謳われていた不用品回収業者に騙され数万円も請求されたり、1人暮らしのおばあさん宅へ上がり込み勝手に家財数点をトラックに積み込まれて、挙句その費用として十数万円を請求され、支払わされたりと、不用品回収業者による事件は後を絶ちません。
真面目に真剣に不用品回収をしている業者にとっては、イメージが下がる一方です。
そこで、同業者の立場で安全、安心に依頼のできる不用品回収業者の選び方を、いくつかご紹介します。
不用品回収業者とのトラブルで一番多く耳にするのが、回収料金のトラブルです。
見積り無料の業者が数多くありますので、まず2~3社の業者に問い合わせ、電話やメールでの対応や態度、作業の進め方や回収料金を明確にできるかを判断しましょう。
見積は、書面やメールなど、後に残る形で正式な見積を依頼することが望ましいです。
品物が多い場合、「見てみないと分からない」「積み込んでみないと分からない」といい、その場での見積りや、明確な回答を避けようとする業者がありますが、経験のある業者であれば、「掛かっても○○円ぐらいで回収できます。」と最低、目安ぐらいはお伝えできます。
お客様の質問、疑問に積極的に明確に答えようとする業者は好感がもてます。
不用品回収業者も商売ですので、まともな業者は、法人、個人に係わらずお客様の質問や疑問に誠実に向き合わず、ご依頼頂けなければ商売になりません。
最近は携帯電話が固定電話の契約数を上回り、色々な手続きも携帯番号で可能となりました。しかし、携帯電話はその名の通り携帯しているので電話番号から会社のあるエリアを特定しにくいのも事実です。
会社所在地も公開せず、携帯電話のみを使って営業されている優良な業者さんも多数存在します。
しかし、後日トラブルなどが起きてお客様が会社の所在地を知ろうと思っても、会社の所在地が公開されていなかったり、電話が不通になっていたりした場合、連絡を取る手段がありません。
後日のためにも、自社の所在地や連絡先を『お客様が知ることができる』配慮のできる不用品回収業者は、安心できる業者と呼べるでしょう。
古物商許可証
不用品回収業者には、アナウンスを流しながら不用品を回収する業者、価値のある物(有価物)を買い取る業者、引越しのお手伝いをしたのち、引越しで要らなくなった品物を回収する業者、企業、店舗などとタイアップし、不用品、廃棄物を回収する業者など、様々な業者が存在しています。
価値のある物(有価物)の売買には各都道府県の公安委員会で認可を受ける古物商許可証、 引越しを請負ったり、有償で荷物を運ぶには国土交通省から一般貨物自動車運送業許可や貨物軽自動車運送事業届出、産業廃棄物を収集運搬をするには各都道府県から産業廃棄物収集運搬業許可が必要になります。
正直、不用品回収業は、軽トラック1台、携帯1台あれば比較的に簡単に始められ、また、簡単にやめることができる商売です。
しかし、断定はできませんが、お金や労力を使い、許認可や資格を取得して営業している不用品回収業者を選ぶことは、お客様が安心して依頼できる業者選択の目安の1つとなるでしょう。